このたび、国立天文台 名誉教授 家正則先生をお迎えして、天文学のテーマ二回目をご案内いたします。
今回はいよいよ激動の20世紀を取り上げます。セファイド型変光星の発見による宇宙を測るモノサシの獲得。渦巻星雲はガス雲なのか、それとも我々がいる銀河の外に存在する銀河なのか? アインシュタインの相対性理論、ハッブルによる膨張宇宙の発見。宇宙は、ホイルが信じたように永遠に静的なのか、ガモフが考えたようにビッグバンで始まったのか?
20世紀後半の様々な画期的な発見、そして劇的に遷り変わる宇宙観、そのドラマを、天文学の巨人エドウィン・ハッブルの軌跡を追いながら、日本の天文学の巨人である家先生にお話しいただきます。
最後に、家先生の多大な功績として知られるハワイのすばる望遠鏡の建設エピソードと、現在も東奔西走しておられる2027年完成予定の五か国国際共同での30m望遠鏡TMT計画の苦労話をお聴きします。すばる望遠鏡においては、家先生が画像補正技術を確立し、宇宙望遠鏡に匹敵する精度で視野千倍という驚異的な性能を作り上げ、2006年に130億光年かなたの世界記録となる銀河を発見しました。TMTでは、さらに初期の宇宙に迫り、ダークマターの発見等が期待されており、このあたりもお話しいただきます。
皆様のふるってのご参加をお待ちしております。
テーマ:「天体観測と宇宙観」②
- 20世紀の天文学 ハッブルの軌跡を辿る -
講師:家 正則 先生 国立天文台 名誉教授
日時:2017年4月14日(金) 午後6時30分から午後9時00分(受付:午後6時10分)
会場:KIWIラボ ※受付後、会場案内を含めた受付通知をお送り致します。
募集人数:15人
申込期間:3月21日(火)9時から4月7日(金)
会 費:会員5,000円程度、非会員6,000円程度
※第15回科学バー天文学申込み用紙